2011年9月24日土曜日

鎌倉ひとりぶらり旅(1)

(前回までのあらすじ:安野モヨコ先生の原画展が鎌倉で開催中、明日までと知りおもむろに鎌倉へ向かうことにした私。その他の行き先を江ノ電車内で決めていざ鎌倉)

人生二度目の江ノ電鎌倉駅。風鈴に見蕩れながらも改札を出て、おひとりですか?とお声がけ下さる人力車のお兄さんがたをかわしずんずんと進んでいきます。が、少しさみしい雰囲気…道間違えたかしら?でもDMにのっている地図的にはこっちなんだよなあ、と不安でぐるぐるしていましたが、先にお昼にすることにして少し交通量の多い住宅街の道を歩いていきます。

途中、美味しそうな気配漂うお店を見つけるも、ウェイティングが出ていたのでスルー。その後も路地が現れるたびに覗き込んではがっかりし続け、ようやく銭洗弁天方面に曲がる路地の奥に何やら小さく看板が出ているのを発見しました。

通りから見えたのは右上の水色の看板でした
近づいてみると、看板のイラストは万年筆。文房具屋さん?それはそれでときめく!と引き戸を開けてお邪魔します。

TUZURUさんというそのお店に入ってすぐ、目を奪われたのは小ぶりの万年筆でした。セーラーの廃盤品だというものが数本並べられていましたが、一番お手ごろなのは\1.000-!普段使い倒しているものの他におうち用に一本置いておきたいなあ…と思っていたので、赤モレスキンと色を合わせたりしながら淡いサーモンピンクのものをお買い上げ。
他にもアルパカのレターセットなど、気になったもののぐっと我慢。万年筆のマークを出していらっしゃるだけあって、やはりそちらに強い感じのお店でした。

横道から戻って、とりあえず大きく一周するように歩いてなにもなければ駅の反対側に向かおう、と決めたとたん、間口の小さな食堂があらわれました。

ちらりと見た感じ、カウンターのみの少ない席数のようです。外に出されているメニューも、大きく分けて鳥の唐揚げ定食に鯵の梅煮定食、そして小鉢定食の3種類というコンパクトさ。まだ混んでいないし入ってみよう、と意を決してドアを開けました。

お店に入ると、黙々と、余計な愛想を売り過ぎないお姉さんが一人で切り盛りしています。外から見た通り席数は少なく、うなぎの寝床どころか鯵の寝床といった体のカウンター6席。席についた人の後ろを通るのがかなり厳しいほどで、でもなんだか楽しくなりながらお姉さんに注文します。

小鉢セット、900円。がんも含め煮、豚肉とジャガイモのクミン炒め、焼きなすびたしの小鉢3種にごはん、お味噌汁、大根の浅漬けがついてきて、がっつり食べたい!という人でなければ腹八分目の量かと思います。お肉もお野菜もちょっとずつ、というところがとても嬉しい。そしておいしい。後から入ってきた人たちは結構鳥の唐揚げ定食を注文されていましたが、それもタレに漬けておいた鶏肉に粉をまぶして揚げるタイプの唐揚げでかなり美味しそうでした。



このお店なんていうんだろう、とけっこうずっと気になっていましたが、レジ横のカードでようやく「筍」ということを知ったのでした。いや、よく見ると灯り看板も出てたしメニューボードにも書いてあったけどね。うん。おばちゃん気がつかなかったのよ…。

おなかも満たしたので、気を取り直して原画展を開催しているというギャラリー・ヨコを探します!
(つづく)

2011年9月14日水曜日

鎌倉ひとりぶらり旅(0)

なーつのおーわーりー
子供たちの夏休みも終わりになろうという日曜日、私は小田急線登戸駅でひとり券売機とにらめっこしていました。小田急線ではフリーきっぷが券売機で買えるのです。

目的地は鎌倉。お目当ては、安野モヨコ先生が朝日新聞に連載していらっしゃる「オチビサン」の原画展!前日、吉祥寺アトレのBook1stの端の方で開催情報を発見し、いつまでだ?と確認すれば翌日日曜日まで。
置いてあったDM(横長長方形に舞台となる鎌倉市豆粒町という街の地図の塗り絵がプリントされていて、これまたキュートなのです)によると、
開催内容:原画展示 ポショワール技法の紹介 まめつぶ屋オリジナル「オチビサングッズ」の展示販売
となっていました。ポショ…?も気になる。確かに、この連載の着色はあわあわとした独特のやわらかさがあって不思議だったのです。
これは行かねば…とすっかり滾ってしまったのでした。

無事、券売機で江ノ島・鎌倉フリーきっぷを発見。1,260円って、かなりお手ごろ…江ノ電乗り放題なのも嬉しい…。小田急さんありがとうございます。なむなむ!と拝みながらカード決済。現金払いじゃなくていいのも嬉しい。さっくり自動改札機にきっぷを通して、いざ鎌倉!

経路としては、最寄の小田急駅である登戸から相模大野まで移動し、そこから江ノ島線に乗り換えて藤沢、藤沢からは江ノ電で鎌倉まで向かいます。東京湾の一番くぼんでるあたり斜め左から、左→完全に三浦半島を越えたら下→沿岸沿いに右、といった感じ。ちょっと遠回りですが、それもまた楽しい。
相模大野までは割とするっと行きますが、江ノ島線藤沢駅までは若干距離があるようだったので、座席を確保してしっかりうとうと…。今日もたらふく歩く心積もりなので、体力温存です。

藤沢駅に到着したらまずはお手洗い…すみません。でも切実な問題です。駅自体はいい感じに古いのですが、トイレだけは別の建物でぴかぴか!トイレレベルは上のほうがやっぱり嬉しいものです。

改札に近づくと、駅蕎麦のいい香りが漂っています。駅構内に「箱根そば」があるのでした。かねてより小田急新宿駅改札外の「箱根そば 本陣」を愛用しているので、ここのお蕎麦もきっとおいしいはず。しかしながら時間が中途半端なこともあり、次来たときは必ず…と心に決めて、小田急線の改札を出ます。またくるよ、箱そば…!

このドームというかアーチというかに弱い
表示に従って、いったんデッキに上り駅前ロータリーと思わしき箇所を越して江ノ電の改札をするっと通過。江ノ電藤沢駅、日の差す構造といい骨組みっぷりといい、かなり好みです。
するすると入線した江ノ電に乗って一路鎌倉へ向かいます。せっかく列の先頭に並んでいたのに、華麗に座席をチョイスミスしました。進行方向右側が海!しかしいいのです。これから行き先を考えるのですから。原画展以外ノープランで来てしまいましたが、いずれ鎌倉はきちんと訪ねようと思っていたのでおうちに温存していたガイドブックをちゃんともってきたのです。

で、検討した結果、以下を訪ねることが今日の目標に。
①釈迦堂切通:
道路遺構。江戸時代ごろの見事な切通が残る。通行不可と書いてあるけれど、その側に行ってみたい!
②浄妙寺
水琴窟があるというお寺。お抹茶を頂いて一息つくというのも魅力。
③極楽寺
ガイドブックに載っている釈迦如来立像を拝見したい。あと、アジサイの季節ではないけれど、江ノ電が格好よく撮れそう。
④鎌倉高校前(行ければ)
海に面した駅なので、夕暮れ時に行けばいい写真が取れるに違いない!
⑤江ノ島(行ければ)
せっかくなので一度行ってみてもいいかも。

完璧。と、握りこぶしを握ったところで、「次は鎌倉、終点です」のアナウンス。いえいえ、これからが始まりです。

(つづく)

2011年9月3日土曜日

これだけあれば

今日は家を出るまで少し時間があったので 紅茶をいれて個人的ノートのチェックをしてしました 写真は 名づけて これだけあればセット です

フィンランド国旗のカップは 一人暮らしを始めてから3代目のカップです たっぷり入るサイズなのと 国旗の色のさわやかさがスキで愛用しています あと 偶々ですが 無印の小皿がちょうど蓋になる口径なのもポイントが高いところ! 紅茶を蒸らすときに 便利です

カップにいれてあるのは 写真左下のCLIPPER ENGLISH BREAKFAST TEA  ティーバッグですが 仕事前に一杯頂くにはこれで十分だと思っています パッケージもかわいらしく 何よりおいしいのです☆ ちょっと濃い目に出したので この後牛乳をどぼりといれてミルクティを頂きました

個人的ノートは最近つけ始めたものです これがもう手放せない… 仕事のメモもふと思いついたことも ここに全部書けばいい!探せばいい!という安心感 更に モレスキンノートのシンプルなデザインが 書き留める & チェックする 意欲を掻き立てるのに一役買っています
メモノートにするには正直ちょっとお高いけれど…まず折れたりよれたりしないし 変に汚れず使い込み感が出てくるところや あとはページ数が多いところが すごく使いやすいのです 何かを続けるには 道具ってとても大事だと思うので 懐が寂しいときには痛手ではありますが なんとか調達しています

で あとは iPod touch 実は前の会社の上司に頂いた 思い出の品だったりします 最初はケースに入れていましたが キズがつくのもいいなあと思い始め 今はむき出しで使っています ちょっと調べ物をしたいときに パソコンを開かなくていいのは 朝の時間のないときには本当にありがたい! それと 動き回ることが多い朝の時間には イヤホンなしで音楽が聴きながら動けるのも嬉しいですね

これだけあれば かなりいい形で 一日のスタートを切れるようになってきました スキなものを 朝から 好きなように使えると それだけでスイッチが入るような気がします
これからもスキにこだわっていこう と鼻息も荒く更新再開でございます 仕事や体調もあるので 毎日は無理でも 週に2回ぐらい目標に ぼちぼちほそぼそと書き綴ってまいります よろしくお願いいたします