2012年7月3日火曜日

読書生活、幾度目か

引っ越して、久しぶりに電車に毎日乗るようになった。住んでいるところから職場までは下り電車なので、のどかなものである。コーヒーを持ち込み、最初のうちはぼんやり毎日音楽を聞いて通勤していた。本を読めばいいということに気づくまで一週間ぐらいかかった。習慣的に読むようになるまで、さらに一週間。すっかり移動中に読むくせがなくなっていてびっくりした。

朝から本を読むというのは、朝からゆっくり聞きたい人の話を聞く、ということに近い。時間は限られているが、嫌いなら読まなければいいし割り込みで仕事が入って遮られることもない。するすると頭に言葉が入るのは快感ですらある。

割と読むのは早い方なのだが、ショーペンハウアーの『幸福について 人生論』は読み始めて一週間は経つがまだ1/5程である。読み応えがあるし、朝から風刺のきいた筆致で何が幸福かを語られるのは結構面白い。くたびれた帰りの脳には向かないけれど…。

電子書籍も考えてみたが、携帯端末の電池の減りや目へのダメージ、そして本の手触りを考えると、やっぱり文庫か新書かな、というところに落ち着いた。コーヒーは相変わらず持っているから、ハードカバーは読むのに苦しいし持ち歩くには少し重い。若い頃は荷物の重さに頓着せずに借りては読む生活を送っていたが、今はどちらかというと身軽さを取るようになった。月日がたったのだな、と思い楽しくなった。

2012年6月28日木曜日

夏草、夕立、土の匂い

引っ越してからは多摩川を歩いて渡ることはなくなったのが、今日は駅前の銀行に用事があってぶらりと橋を渡ることになった。夕暮れ時だが、あいにく重い雲がかかっていて夕焼けは望めそうにない。そういえば天気予報でも雨が降るかもしれないというようなことが書かれていた。

しかし、雨の匂いはしない。草と、土の力強い夏の匂いばかりが風に乗って渡ってくる。

夏は照り返しがひどく汗まみれになり、冬は路面が凍りとなかなか気候に対しては厳しい環境をつくりだしてくれる橋だったが、過ぎ去ってみると折々に川辺の景色を楽しませてくれていたことに気づく。今は、森や近隣の民家の花で季節を知る。どちらかに甲乙つけるような話ではないのだが、なんとなく感傷的になる。

銀行に行った後は電車を乗り継いで帰るつもりが、そんなことに思いを馳せている途中で傘を会社に忘れたことに気がついたものだから仕方なく来た道を引き返した。雨の匂いはせず、結局、雨は降らなかった。


2012年6月27日水曜日

書く、話す

春嵐氏(と、今後彼のことをそう呼ぶことにしよう)と出入口での予想外のニアミスで、いってらっしゃいの言葉もなんだか詰まって出てしまった。通り過ぎた後に振り返った気配があったような気がしながら、そのまま職場に入った。

話す言葉が近年どうにもうまく出てこない。噛む、他のことを挟んでしまって話の輪郭がぼやける。雑談する時間が来ると脳内は話題をのみこみ、更に提供できるものがないか探すのに必死になる。昔はここまで苦手意識はなかったような気がするのだが、もう勤め始めて6年も経つのでだんだんそれ以前の記憶は曖昧になってきている。

同じ作業をしているはずなのに、書いている分には比較的するりと言葉が出る。言葉も選べる。書き直せる。書きたいことを決めて、つないで、書いていける。2000字ぐらいなら、割と楽に書いてしまえる。このあたりはよく本を読ませてくれた祖父達や母に、あるいは(読んでいて面白いかは別として)文章を書くということに抵抗のない父に感謝せねばならないのかもしれない。

書くよりも話すほうが、言葉の消費され方やその勢いからして貯金も反射神経も要求されるような気がする。論理を崩さない緻密さと意志の強さも。文章のように書きなおしができないので冗長になってからでは遅いのだ。
個人的にはどう考えても話すほうが難しいのだが、書くほうが難しいという人に一度どう難しいのかということを聞いてみたい。

あとは平常心であろう。週も半分きて、少しそわそわし始めているところのニアミスであった。要するに動揺したのである。

もう少し落ち着いた、腰の据わった人間になりたい。

2012年6月26日火曜日

最期まで美しく、簡素に

事故証明を取りに行った帰り、多磨霊園をぶらりと散歩した。今日は晴れて日差しは強いが、木陰に入るといい風が吹いており大変気持ちがいい。
初めて訪れたのだが、その名前を耳に挟む程度には大きな霊園である。縦に突っ切っても1km以上あるところに、少し遠回りをしてしまったのでおそらく駅まで都合3kmぐらいは歩いたはずだ。

あまり中に入り込んで眠る人々の邪魔をする趣味はないので、大きくブロック分けしている主要な通り沿いを歩く。そういった通り沿いの区画はいい区画なのか、敷地も縦5m横3mぐらいと大きめで、立派な墓石が建っていることが多かった。大学病院の慰霊碑等も見受けられ、時折頭を下げつつも、ちょっとした「お宅探訪」気分で軒先というか、墓前を失礼する。

見上げるような大きい碑あり、閉ざされた門扉あり、敷地の中に茂る木々ありと個性あふれる墓の中で、ひときわ心惹かれたのが広い敷地の中にただ何かしら言葉が墨書きされた、角材サイズの四角柱のみぽつりと立っている墓所であった。他には何もない。放置されているのか、少し草が生えていた。

いつ死ぬかはわからないけれど、延々病と付き合って死ぬよりもあっさり死んだほうが幸せだと思うし、そういったさっぱりとした終わり方をするのであればその後のことも簡素にしてほしい。漠然と、そんな風に思っている私は、墓所をこういう形式にしようと決めた人の趣味を讃えたいと思った。石も土地も無限ではないのだし、こういうのもありなんじゃないだろうか。


でもまあ、先にあれだ。簡素に、美に至るまでに、懸命に生きなければなるまい。そう思いながら、多磨霊園を後にした。


2012年6月25日月曜日

「鹿のおっぱい」

こんばんは。ぶらり旅大好き、タニモトです

昨日もちらりと書いた通り、牡蠣食いたい!と今月の9日10日と広島に旅立って参りました。初日から牡蠣!もみま(もみじまんじゅうの略)!お好み焼き!!という合わせ技で満腹満足な旅。4月に青山の外れでレバ刺しを食しながら酔いどれた勢いで一緒に行く事を決めて下さったえこさんことマツナガエイコさんにも深く深く感謝であります(えこさん、写真はもうちょっと待って…)。

さて、旅行というと浮かれ気分で余計なものを買ってしまいがちですが、今回は割と上手に買い物できたと自負しております。もみじまんじゅう、宮島ビール、ギャラリーROUTOさんで購入した前田彰子さんの硝子の器。おやつに、おみやげに、日常にと、それぞれ大活躍してくれました。

ところがひとり、半月近くたった今も売れ残っていたかわいそうな子がひとつ。

その名も、「鹿のおっぱい」。写真はこちら。

2012年6月24日日曜日

初夏の再開、ご挨拶

ご無沙汰しておりました。前回の更新が4月の中頃、2ヶ月と10日ほどの空白期間。ぽっかり宙に浮く程度の諸々はありました。

まず、心的春の嵐は過ぎ去り、新緑の中突風がありつつも、なんとなくこういうものなのかもしれないという感じです。この穏やかさが倦怠に変わらぬようにだけは気を払いつつ…まあならんか。穏やかとも言いがたい、緩急ついた金曜日の会合はすっかり一週間の楽しみとなりました。今後もしばらくこの心模様は続くでしょう。

次に仕事。時折遅くまで残業しながら、頑張っています。頑張っていますが、芳しくはない。工程管理は難しい、とまだ問題点が漠然としてしまっているので、森に分け入り気に登り枝を払い、といった作業が必要なので、次の土日こそはちょっと何とかしようかと。

今まで何とかできなかったのは計画性の無さに起因していて、見切り発車の引越しに春の嵐に吹かれるままの新緑の箱根ぶらり旅、「牡蠣食いたい!」と企画した広島うまいもの紀行と隔週で大イベントが、そしてその間を埋めるように定例の都内ぶらり会。
ようやくたどり着いたこの週末、なんだか久々にひとりでゆっくりしているなあ、と思ってちょっとカレンダーを振り返ってみたら、まさに前回ブログを更新した当たりから土日出ずっぱりでありました。


それに気づかないぐらい遊び倒して、振り返りの時間を持たなかったのが敗因です。よく遊びよく働けとは言いますが、遊びすぎも良くないものであることよとしみじみした週末でした。


しみじみついでにちょっときちんと書き物の時間をとろう、というわけで、本日よりまたつらつらと書き連ねてまいります。どうぞよしなに。





2012年4月16日月曜日

春のお知らせ

私事で恐縮ですが、ここ2週ほど、春なんだけど春風というには強すぎる風が吹き荒れつつ満開の桜に青空といった心境故に書き物ができませんでした。こんなのはじめて!とりあえず、本日はお知らせのみ。

○コメントをBloggerに登録していない人でも付けられるようにしました。ただし承認制です。節度を守ってご利用ください。

○髪を切りました。1ヶ月経っていませんが、会社の人に襟足を摘まれるようになったのでいつも通り代官山COMEのオジマさんにお願いしてばっちりな感じに。オジマさんいつもありがとうございます。

○仕事はぼちぼちです。SE的にお客様と打合せつつモノ作るのも結構大変ですが、今ちょっと頑張れる感じなので頑張ります。

○耳も調子いいです。ちょっと聴力上がりました。

○毎朝Bon Joviの「Have a nice day」聞きながら出社しています。ちょい古いですが、上がる上がる。

○桜は散りましたがミモザやたんぽぽ、菜の花といった黄色群がわさわさしております。春は続きます。

青葉の季節に行き着けるかしら。


2012年4月8日日曜日

カップヌードルミュージアム

しばらく日が空いた。金曜の夜に予想外の展開で朝帰りとなり、諸般の事情がぼんやりしたままであるために私もぼんやりしていた。事情明らかになるかどうかは私にもわからないので、なるようになるのを待つことにする。悪いようには転ばない。

さて、今日は横浜で二本立て映画を見よう、と誘われて遊びにいったのだが、行ってみると各回入替制の映画館だった。ならばどこか別のところへ、とぶらぶらしているうちに思い出したのがカップヌードルミュージアムである。

歴代パッケージはみているだけで面白かったし、百福氏の経歴も面白かったけれども、一番衝撃を受けたのは小部屋にあるジオラマに光を当て、影を口ずさんで壁に投影する空間だった。

本来百福氏の言葉を美しくイメージ化した展示だったのだが、ほの暗い空間に浮かび上がるシルエットにドキドキしてしまった。うちに欲しい。

展示を見るだけなら予約不要、500円で入れるので、未見の方はぜひ。

2012年4月6日金曜日

つくるたべる

人並みには綺麗でいたいと思うが、どうもずぼらな性格が災いしていろいろとを継続してできない。最近では冷めてきても「また楽しくなってきたら始めればいいさ」と達観してきた。

そんなもののなかに料理がある。しっかり自炊ができたとおもえば、全くやる気がないこともある。今はやる気のある時期で、2冊の本を読んでは作り、してみている。

ガツガツ、健康のことだけ考えて食事を取るのもつまんないけど、多少は気になるお年頃です。

2012年4月4日水曜日

風のち風邪

朝、いつもの時間に目覚ましがなったが起きられない。これは、一年ぐらい前に見覚えがある。インフルエンザにかかった時の体のだるさ、関節の痛み、そして怒涛の寒気。

今日は休まねば、と心に決めた途端、ふーっと再びねむってしまった。数時間後、心配した同僚からかかってきた電話にもすぐ出られないしまつ。とりあえず今日休みことを伝えて、医者にいく。インフルではなかった。

泥沼のようにずぶずぶと深く眠るうちに、やたら汗をかいていることにきづく。終わりが見えたと思った。

かくして昼間ねすぎたせいでいまいち寝付けずにいるタニモトがこちらになりますわ一日でなんとかなるのは昨日の強風と同じのようで。

こんな日もある

折角タクシーに相乗りさせてもらったのに職場に鍵を忘れたり、スマホのアプリが起動できなくなって初期化したりとちょっと涙目な夕方から夜だった。

写真類が全て消えてしまったのが手痛い。が、そんなものなのかもしれない、と思い直す。

諸行無常を携帯に感じる今日この頃。

2012年4月2日月曜日

さくら

明日は台風だ台風だとTwitter上でにぎわっているのでどうしたことかと思っていた。気圧がぐっと低くなるので雨風が強く吹くらしい。今日、近所で桜を見つけたばかりだというのに。

…見つけたというのは嘘である。
教えてもらったのだ。

先月分の弁当代を払う金がなかったので、昼休みに近隣のコンビニまででかけた。帰りに、同じ職場でもう10年近く働いている女性の方とすれちがう。私が昼休み一番に飛び出すのに対し、彼女は割とゆっくり出てくるのでよくすれ違うのだ。

外で職場の人間に一瞬すれ違う時、どうしたものかといつも悩むが、とりあえず「おつかれさまです」ぐらいは声をかけるようにしている。彼女ともそれぐらいのコミュニケーションだった。

しかし、今日は先手を打ってお疲れ様です、と声をかけられた。そして、桜、咲きはじめましたね、と、教えてもらった。

本当ですか、春ですねえ、なんて言いながらすれ違い、彼女が観ていた先には確かに一輪咲いていた。

一度はそのまま通り過ぎたけれど、彼女が見つけてすぐに話しかけてきた様子や、春めいた気分やなんやかやに後押しされて、戻って、この写真をとった。フジファブリックの『桜の季節』を口ずさみ、今度こそ会社に歩を進めた。

教えてくれて、ありがとう。

色合わせ

前回買おうとした時に見当たらなかったいい紫の花があったので、2種類組み合わせた。スイートピーと、なんだったかな。

2輪ではさみしいので白い花を持ってこようとするが、同じスイートピーという感じでもないし合わせてみると色がどうみても白すぎる。驚きながら、反対側にあったグラジオラスの白を合わせてみると、少し緑がかったくすんだ白がすっきりと馴染むのでまた驚いた。

刺したグリーンも、コデマリでは緑が明るく強すぎるし、ユキヤナギでは緑というより茶色になってしまう。家に帰ってから下の葉をむしることにして、一番色馴染みの良いものを購入した。

それにしても自然の色のなんと豊かなことか。あの花びらの、花芯の、がくのグラデーション。たまらない。

先週までユニットバスにいた黄色のラナンキュラスとバラ、そしてコデマリは居室の机上に移ってきた。じいっと覗き込む時間が増えそうだ。

2012年3月31日土曜日

外で引きこもる

風が強くてびっくりした。田畑から、砂が舞い上がりあたりの視界が黄色い紗で覆われる。バスに乗っていたからよかったものの、近隣の人たちはさぞ大変だったことだろう。

予報通り、しまいに雨が降ってきたので、まずは成城学園前駅のDEAN & DELUCAに、更に小田急で新宿まで移動して高島屋6階にある茶語に引きこもった。

カフェや喫茶室に引きこもるというのもおかしな話だが、自宅ではなくて外でひとりになりたい時があるのだ。

DEAN & DELUCAのカフェははじめて利用したが、ジャンドゥーヤが持ち帰りの弁当容器に入った状態であたためられて出てきて失敗したかと思った。おいしかったが、ファーストフード感は否めない。しかしMサイズであるというドリンクはなかなかの量があり、しかも注文したハーブティーはけっこうおいしかった。今回のようにソファの席さえ取れれば、かなり居心地がよさそうだ。ゆるゆると引きこもり、『小さな男*静かな声』読了。

そして新宿タカシマヤの茶語。中国茶を提供しているのが珍しい。お茶自体おいしいが、ウェイティングが見えないので気ぜわしくないところも好きだ。惜しむらくは(まあこれは日本の文化の問題だろうが)大体奥様方の声が響き渡り、やかましい。

今日はスイーツも頼んでしまった。ぺろりと美味しくいただいてから、茶を飲み湯を足しながら草間弥生の自伝を読む。喧騒を置き去りにする圧倒的パワーを浴びる。

明日は数時間だけであるが、仕事だ。はじめての一人歩きに近いので、少しどきどきしている。

2012年3月30日金曜日

継続は力なりっていうけどそのひとことで続けられれば誰も苦労しない

ここ一月ほど、ほぼ毎朝フルーツジュースを飲んでいる。健康には朝食に旬のフルーツで自家製ジュース、と聞いたのではじめた。ハンディミキサーでぐぐいと荒く潰しながらジュースにする。

今の時期、いちごやデコポン、普通に食べると苦手なキウイフルーツもあたりがよかったのか甘くて美味しかった。

繊維質で排水溝のネットがすぐ目詰まりしてしまうから、洗うまえに軽くキッチンペーパーなりで拭わないといけないのが面倒といえば面倒だが、美味しさのあまり割と続いている。

継続は力なり、という言葉は今こらえて頑張れば力がつくよ、なんて意味で使われることが多いように思うが、そこで終わると大体続かず力にならない。

誰だってその時楽しかったり美味しかったりすれば、結果的に続けられるはずだ。

というわけで、今は足やせメソッドをどうやって楽しんでやるか考え中。けっこうストレッチ系が負荷高い!

2012年3月29日木曜日

キャンドル

香りのするものが好きだ。花、フルーツといったそのものの魅力の他、香水やお香、キャンドルも。実家にいる頃は母も妹も人工的な匂いの強いものを嫌ったから、一人暮らしをはじめてからつけたり焚いたりすることが増えた。

ぼうっと眺めていると、そのうち眠くなってくるのもいい効果。消し忘れは怖いけれど、なんとか今のところきちんと消してから眠れている。

朝まで少し香りが残ると、ゆっくりした気持ちで一日を始められるのもいい。

好き嫌いあるかもしれないけれど、香りが平気なひとは好きな香りを探してみるといい。侮れないリラックス効果があると思う。

というわけで、おやすみなさい。

2012年3月28日水曜日

低空飛行黄信号

お好み焼きを食べに立川まで来たはずが、何時の間にかマッサージ屋で背中をほぐしてもらっていた。担当者は抜け殻の様な喋り方で流れ作業っぽい案内をするひとだったが、一応背中はほぐれた。しかしなんだか癒されきれず、更にフットマッサージにもはしごしていた。こちらは足だけなのが悔やまれるレベル。

今日は、というか今週は低調という自覚がある。日中眠気に襲われたり仕事に集中できていないのがサインなのでわかりやすい。

体をほぐすのも大事だけれど、一番いいのは家でゆっくりして十分寝ることだったりする。こういう時に買い物をしたりサービスを受けても、身にならないことが多い。何が自分に有効かという判断自体に誤ることが多いからである。

ちょっとしくじったなあと思いながら、いつも通りの味なんだけど味のしないお好み焼きをひたすら食べた。

要するにストレスに弱い。ゆるっと。ゆるっと。

2012年3月27日火曜日

好き嫌いを超える

いつもの蕎麦屋で舌鼓を打ったあと、会計に立った友人が
「…かりんとう、好き?」
と聞いてきた。レジ横にあった自家製桜かりんとうが気になったらしい。

店を出て、酔っ払いながら桜かりんとうをつまむ。よく売っている太いかりんとうではなくて、ここのはうどんぐらいの太さ。砂糖のコーティングも薄めで、かりんとうにしては軽いところがいい。

「実は俺かりんとうあんまり好きじゃないんだよねー」

ぱくぱくつまみながら友人がぽつりと漏らした。思わず、え、何で買ったの、と尋ねたところ、

「おいしそうだった」

といたくシンプルな答えがかえってきた。

好きじゃなくてその勢いか。とツッコミをいた入れたくなるほどの食べっぷりであった。

結局、好きも嫌いも自分の感性である。感じたものを自分で打ち破ってみないことには新たなものには出会えないんだなあと妙に納得した。

それにしても、かりんとう好きじゃないとかウソだろ、君。

2012年3月26日月曜日

便利なG-SHOCK連携

先週からはじめてG-SHOCKを使っている。基本的に時計はアナログが好きなのだけれど、今回の初期ラインナップにアナログがなかったのでやむなし。

このこの最高なところは電話やメールがあると振動した上で曜日のところに発信者名を出してくれること。歩いている時に受け損ねがちだった着信や、ダイレクトメール以外のメールをすぐにキャッチできる。これが予想外に便利で震えた。画面タップが全然きかないなどの問題点もあるものの、この表示機能だけで個人的には許したくなった。

惜しむらくはアナログ表示…でもデジタル表示のアナログ盤も萎えるから、これはこれでいいのか。24時間表記に設定修正したい。

2012年3月25日日曜日

すっきりしない一日

花粉にしてやられ、いまひとつ判断力・決断力がにぶり、すっきりしない一日だった。

まあそんな日もある。

急場しのぎの薬を入手すべく薬局に立ち寄った帰り、花粉かとみまごうまでに黄色い、ミモザの花が咲いていた。白い花と一緒に活けるとよさそうだ。それか紫。なんて考えたらちょっと楽しくなった。花のある生活、本当に侮れない。

明日からまたわさわさがんばろう。とりあえず、医者行って薬だ。話はそれからだ。

夕焼け

「世田谷線で、帰ろうか」
今日は同僚が珍しく希望を出してきた。

年末に実家に帰ったら、コンドルズのDMが届いていた。学生時代には毎年観に行っていたが、社会人になりかつかつの給与で働くようになってからはとんと足が遠のいていた。

はっきり言って、ちょっと飽きる。フリが似ていたり、映像を使いまわしていたり。コントだけは毎作書き下ろし。

それでも、そのがむしゃらな生命力のようなものが、すっかり人間関係をうまく作れなかった学生時代の私を元気にしてくれた。

同僚はここ一年ぐらい、以前に比べて元気がない。色々心労が重なる状況なのは、本人から聞いていた。本人に大変じゃないかと聞いても全然平気、としか言わないからそれ以上踏み込めなかった。

そんなこんなで鎌倉に誘ってみたりなんだったりしている延長線上の今日だった。昔の私にチャージされた何かが、同じように少しでも力にならないかと思った。

笑い声を聞いている限りでは、素直にひとときでも楽しんではくれたようだったのでほっとした。

終演後、ミスドがいっぱいだったのでモスでバーガーと飲み物をお供に軽く話し、17時だし帰ろうか、というところで、珍しく世田谷線に乗りたがった。

改札の向こうの夕焼けがうつくしかった。

同僚は光の方へ向かっているのだろうか。光に追いつけず夜を迎えるのだろうか。

と、考えてやめた。あんまり心配しすぎるのも良くないので、そっと黙っていようと思う。いつも同僚がそうしてくれるように。

2012年3月24日土曜日

悪天候下の搭乗が好きだ

髪を切りに行ったら、いつもお願いしているおじまさんに
「タニモトさんってブログどういうタイミングで更新してるんですか?」と亜空間殺法的に尋ねられ、大変心臓の悪い思いをしつつ大変素敵な髪型にして貰って帰ってきた。
見ている方がいてくれていると分かった以上、書かねばなるまい。

乗り物が好きだ。10年、いや5年ぐらい前までは夜行バスか18切符で鈍行の旅、たまにリッチに新幹線だったが、体力的に辛くなってきたことや近場より遠方へ行くことが増えてきたため、夜行バスにはめっきり乗らなくなった。18きっぷも、最後に買ったのは何シーズン前だろう?その分、飛行機を使うことが増えた。

悪天候の飛行機はあまり好まれないようだが、私は好きだ。滑走路に滲むライトや空の上に広がる青空、あるいは夕暮れ時向かう滑走路の先に運良く広がる雲の切れ間にぼうっとしてしまう。多少の揺れなら、気にならない。

携帯をスマートフォンに変えて、機内モードが設定できるようになった。空の上で、気軽に写真を撮れるようになったのは嬉しい。とはいっても、所詮座席の範囲からでしか撮れないのだけれど…。

2012年3月11日日曜日

川越ぶらり旅

川越は大変コンパクトな街で、歩いてでも半日あれば主要なところは十分回れるサイズだ。蔵造りの町並みと呼ばれる一帯が一応メインのようだったが、人が多い割にきっちり車道も通っているので風情云々を味わいたければ早々に裏通りに入った方がよい。

とにかく寺社の多い街で、大通りから路地を覗くと突き当たりに寺院が見える風景によく遭遇した。その路地がきちんと石畳で、清楚な色気がある。あるいは古いながらもモダンな意匠があしらわれた洋風長屋が現れるなど、とにかく路地は覗いてみて建物を見ると面白いと思う。

蔵造りの町並みで人の多さにうんざりしたので、観光的に一押しされているもう一つのスポット・菓子屋横丁には回らず、ぶらぶらと市役所の方からお堀の跡、本丸御殿(外から眺めるだけ)、喜多院(こちらも参拝だけ)と回って帰ってきた。3時間ほどのお手軽コースであった。

町で多く見かけたのは鰻と芋で、繁華街のクレアモールで見たのはラーメン・餃子が圧倒的な数だったが、同行者が
「…オムライス」
とぷつぷつ呟きだしたので、本川越駅に併設するショッピングモールにあるラケルで食事をとった。鰻は次回のお楽しみ。

今度行く時はもう少し丁寧に、蔵造りの町並み以外に紹介されている建造物を訪ねてみようと思う。川越キリスト教会なんかも、遠目で見ただけだが濃茶のシックな外壁が素敵だった。

2012年3月10日土曜日

明日の過ごし方

府中本町でラーメンをすすったあと、彼はイヤホンの替えゴムを探しに、私はともぞうとの交換日記用のノートを探しに立川までやってきた。ルミネが10%OFF期間中なので大変混んでいる。こういう時でも喉は乾くし小腹は空くので、いつも一階のカフェに行くのが定番コースだ。他のところより、ほんの少しだけ空いている。

もともと明日は東京ゲートブリッジを観にいくつもりだったが、今日があんまり寒いのと、明日も風は強そうなのでやめにした。JAXAは開いているといっても親子向けだし、都心は訓練とかデモとか多そうだしなあ、とだらだら相談しつつ、何とか行く先は決まった。

明日も外に出る。普通に過ごす。ただし、ほんの少しだけ静かに。明日は、気持ちの整理がついた人や、まだつかない人たちのために、静けさを提供したい。少なくとも、声高に何かを叫ぶのは個人的には違うと思う。それはとりわけ明日ではなく、連綿として活動すべきことだろう。

しかし、買い物の熱冷めやらぬご婦人たちが作り出すカフェの喧騒に、ここはきっと明日も静まることはないんだろう、いや静かになったらどんな風景なのだろう、と夢想しながら、ロールケーキを一口食べた。旬のいちごの甘酸っぱさに、また少しぼんやりした。

彼はずっと黙っていた。

2012年3月9日金曜日

名画座、目黒シネマ

通院後、見逃していた映画を観に目黒シネマまで。大井町から渋谷行きのバスが出ていたので渋谷まで回るか、と思っていたら、聞き覚えのある神社の名前がアナウンスされたのですかさず下車。果たしてそこは目黒駅から下る坂の下だった。普段歩いておくと、こういう時に勘が利くから侮れない。

今日の上映は『マザーウォーター』と『東京オアシス』という、小林聡美出演作特集その2。前週はその1として、『マザーウォーター』ではなく『プール』がかかっていた。お目当ては『マザーウォーター』だったはずが、『東京オアシス』の冒頭で小林聡美と加瀬亮が醸し出す空気にすっかりしびれて帰ってきた。いや、目黒シネマで撮影された所作が美しい原田知世とのシーンも、これでもか!と受からないオーラを出していた黒木華との動物園散歩も、なんとも言えず大好きなんだけど。あと劇中で小林聡美が来ていたピンクのワンピース?がとても素敵だった。ピンクでふわふわしているのに、かわいらしすぎない不思議。

すでに目黒シネマで最初に観た映画がなんだったか思い出せない。上京直後ではないので、ここ数年の話なのに…。目黒の庭園美術館に行こうかどうか迷っていた時に駅構内のポスターで観たかった映画がかかっていると知り訪ねたことは覚えている。

以来、上京前からほとんど映画をみなかった私がどういうわけかここにはつい足を運んでしまうようになった。二本立てというお得加減が嬉しいのはたしかにそうなのだが、シネコンにはないシンプルな心地よさがある気がする。

幕間にロビーで限定販売していたシナモンロールを買った。近隣のパン屋さん(というと格好つかないな…ベーカリーといえばいいのか)が焼いているものらしい。
この出演者でシナモンロール…と思っていたら、案の定『かもめ食堂』のおばさまがシナモンロールを食べているシーンが貼り出してあって嬉しくなってしまった。肝心のお味は、写真の通りの砂糖のかかりぶりによりきちんと甘いのはもちろんのこと、シナモンのきき具合が見事だった。こんなにパンチのあるシナモンロールははじめて。幕間に食べるには、食べる所要時間的にもこれから映画を見るという腹具合的にもちょっと大きかったけれど…。

ともあれ、最近映画館で映画観てねーな、なんか暇だな、という目黒までいく事が可能である諸兄諸姉には、是非上映スケジュールをチェックすることをオススメしたい。個人的には、目黒シネマのブログをRSS購読しておくと便利だと思う。
行ったら、スタッフ特製消しゴムハンコを押して帰るのを忘れずに。かかる作品毎に作ってらっしゃるので記録に最適。ハンコ自体が気になるならば、作成者もブログをはじめたそうなのでそちらも要チェック。

2012年3月8日木曜日

【メモ】今日のトピック

・今日はよく働いた。事務員みたいに。
・契約調印の前に社長と話が盛り上がると面倒。
・身長のバランスまで見る。山。
・開店中はのれんや札の代わりに骨がぶら下がるラーメン屋。

などなどの話をしながらがっつりおそば。ごちそうさまでした。

2012年3月7日水曜日

夜はPCを開かない

昨日ひどい状態だった机上はとりあえず作業スペースを確保した。開いてきた花も、水あげしていたら丈が短くなってきたこともありこちらへ移動。

こうやって片付けたり、ゆっくりお風呂に浸かったりするために、平日の夜はPCを極力開かないことにしている。そしてうっかり開くと、昨日のようなことになる。

機密保持の都合上、自宅にがっつりとした仕事を持ち帰れないのは幸いだった。このブログも、MEDIUSで写真撮影→bumpでiPod touchに転送→Instagramで加工→Blogger公式アプリで打ち込み、という更新方法で定着してきている。やればできるものだ。

以前は完全にモニタにかじりつきだったけれど、場を離れる機会をどうしても逸してしまうし、そちらに入るのと部屋から心が離れて環境が荒れていくのとの悪循環に陥っていた。両立している人は本当に偉いと思う。

帰ってきて、うんと伸びをしつつ、すっきりゆっくりお茶でものみながら、本を読んだり雑誌をめくる生活に少しだけ憧れた。それがきっかけだった。

まあ、片付け上手には程遠いけれど、とりあえずゆっくりできる部屋にはなってきたかな。

2012年3月6日火曜日

机上が戦場なう

ついつい熱中してたらとっちらかってしまった。いつも片付けたところしか写真を出していないが、本来的にはこういう感じなので安心して欲しい。明日片付ける。

2012年3月5日月曜日

おやすみなんて言えない

クナイプをご存知だろうか。ドイツ製の、ぽっかぽかに温まる塩と芳醇な香りが特徴の入浴剤である。

短期的な話で恐縮だが、ここ数日しっかりバスタブに湯を張って、30分程じっくり汗をかくのに凝っている。このブームは時々くるが、あまり持続しないので、お供の入浴剤は小分けの袋のものを取り揃える。クナイプも、昔は大きなボトルしかなかったような記憶があるが、今は色々小袋でも出ているようだ。

昨日の国立ぶらり散歩の帰り、駅の近くのドラッグストアに立ち寄った。入浴剤を物色するためである。昨日の気分は「しっとり」とか「汗」とかいう文字が大きく踊っているパッケージは手に取るものじゃなかったので、シンプルなクナイプにすることにした。いくつかチョイスする中で、Gute nachtという袋が目に留まる。

ホップの香りがする、おやすみ前の入浴剤だという。
ホップ。
ビールだよな?

ホップの香りにとりつかれた私(ビール嫌い)は迷いながらもその小袋も掴んでレジに持って行った。

そして今夜である。

結論から言うと、大変爽やかな、すっきりした香りであった。ホップの他にももう一種入っているようなので、その香りも混ざっての爽やかさかもしれない。ビール感は欠片も感じられず、よし勝った!という心持ちである。

色は鮮やかなブルー。海かと見まごうばかり。そうだ。夏の爽やかな香りだ、これ。しかしドイツの海はこんなにも鮮やかなブルーなのだろうか。地中海、ふりそそぐ太陽というイメージの青なのだが。まあそれでも香りは好きだがGute nachtというには爽やかすぎることよ…と、釈然としない気持ちでむしろ眠れなくなりそうな予感を感じながら、香りを胸一杯に吸い込んだ。

2012年3月4日日曜日

ケーキの展示に出会った

今日はえこさん こと マツナガエイコさんと西国分寺から国立ぶらり散歩の日。念願のはこ庭さんに連れて行ってもらった後(ガトーショコラを食べに再訪せねば…)、国立まで徒歩で移動。そうしてたまたま立ち寄った器屋さんの上で、ケーキ展が行われていた。

くろねこ軒さんという、常設の店舗を持たない、シフォンケーキなどの焼き菓子を作るお店。黄色い鳥器店さんの店舗裏から続く階段を上がると、
「なんだかいい匂いがするよ…!」
とえこさん。確かに、生地の焼けるいい匂いがふんわり。

中に入ると綺麗に、でも華美すぎず並べられたシフォンケーキが待っていた。それぞれ風味や作り方が違って、解説がついている。食べ物の展示は、これがはじめて。えこさんも、はじめてだと言っていた。ケーキ自体も、解説も、また食卓への並べ方も丁寧で、嬉しくなってしまった。

やっぱり、食べるものも盛り付けるものも、食べる時の環境もみんな大事だ。

イートインもできるようだったけれど、もう15時も回っていてほぼ売り切れていたようだった。フルーツ入りのもののカットがわずかに残っていたから、すかさずお買い上げ。

今までのお菓子を撮ったアルバムがあったので、えこさんとわほわほ言いながらみていたら
「お茶をのめとは言わないからどうぞ座って」
とお店の方に勧められた。声の芯のくっきりした、綺麗な人だった。なんだか納得。

一番食べたかったのは、このちょっと大人なオレンジのケーキだったのだけれど…webショップを注視することにしよう。

2012年3月3日土曜日

ざっくりと花を生ける

お散歩は明日だった。前も3日と間違えてて突っ込み入れられたのに…エコさんごめんなさい。明日よろしくお願いします。

そんなんで、週末の予定が入れ替わったものの、掃除だ洗濯だとしていたら結構な時間になっていたこと、また睡魔が襲ってきていたことから映画から予定変更して吉祥寺まで買い出しにいくことにした。

香とクレンジングとを無事調達して館内を公園口方面へぶらりと歩いていたところ、アトレでラナンキュラスに一目惚れしてしまった。5年以上になる一人暮らしで、はじめて部屋に花を買って帰った。

赤、ピンク、ベージュの取り合わせは思った以上に綺麗だった。一緒に添えたユーカリも正解だったと思う。店頭では、ミモザとどちらにするか迷っていた。

一輪300円弱かあ、と一瞬躊躇したけれど、毎日水あげをしていくから丈が短くなっていく。どの食器に生けるどこに置くか考えるだけでも、心が躍る。綺麗だな、と思う。毎日花の移ろいを見るのも、楽しみ。そう考えると楽々値段以上の価値があるように思う。おんなじように迷っている人は、ぜひトライしてみて欲しい。花器にする器を探すのがちょっと大変ではあるけれど。

しばらく続けてみようと思う。

2012年3月2日金曜日

お散歩の準備

今週はニュース•トラブルに見舞われながらも、個人的には割とゆるりと週末までたどり着くことができた。鎌倉リフレッシュが効いたのかもしれない。

明日は入院時にお見舞いにきてもらってからご無沙汰していたお友達と国分寺ぶらり散歩に出かける。歩けるようになったらおいしいものを…!と入院中さんざん呟いていたくせに、自分から誘わず誘ってもらってしまったのが大変恥ずかしかった。えこさんすみません。

気がつくとぶくぶく荷物が膨れ上がってしまったので、エイヤッと最低限のものだけにしてみた。水筒、おうちの鍵、お財布に手袋。あとは携帯と、カメラをどうするか…。

一気に削りすぎて不安になっている。でも眉ペンとか、持ってても直さないからなー。一晩この装備で寝かせてみる。

2012年3月1日木曜日

【メモ】今日の飲みトピック

•異動の理由に「異動のため」と書いたツワモノ
•説教されるぐらいならリジェクト
•スポーツと昇進
•接待用の席取り依頼
•推しアプリ

感想:
社畜なんだけどそうは呼べない破天荒さがある。社員は強く生きて欲しい。

ごちそうさまでした。

2012年2月29日水曜日

ふゆのおわり、か?

「昨日の予報ではひょっとすると雪かも、なんて言ってたけどどうせふってないんだろ…ってほんまに降りよった…」
ひとりごとをぷつぷつ呟きながらカーテンを開けたら雪景色が広がっていた。呆然とした勢いで写真を撮った。

上京して、ワンシーズンに二回もしっかり雪が降ったのははじめてのような気がする。

朝滑るのはいい。仕方がない。しかし昼過ぎまで降った挙句にまた夜冷えこんで路面を凍らせるのはやめていただきたい。

と、人の身で自然に申し上げたところで無駄か。まだ守られる家屋が潰されないだけ感謝しなければならないのかもしれない。

三月がくる。

2012年2月28日火曜日

大事な散歩のお友達

Androidに万歩計はついていたけれど、相変わらず昔からの万歩計を使っている。SEIKOの、歩数と時間と運動量、そして消費カロリーを示してくれるもの。紫からピンクという色合わせが好きで、ちょっとお高かったけど買った。

直近一週間分の記録を保持してくれるので、何の気なしに見返して始めて週末よく歩いていたことに気がつくこともある。単純に、歩数が多いと嬉しい。

ずっと、歩くことは好きだ。歩くスピードで発見できるものごとが、身の丈にあっていてちょうどいい。おいしいものとか、季節の草花とか…そういうもので十分幸せになれる。乗り物に乗って移動する時の好きなものを見つけた時のはかなさみたいなのも、それはそれで好きだけれど。

今日帰宅したら環からはずれていたのでぎょっとした。落とさなくてよかった。この子とは、一番たくさん一緒に歩いているから。まだまだ現役で頑張って欲しい。

2012年2月27日月曜日

手紙のよろこび

数ヶ月に一度、ここにも登場しているともぞうから手紙がきた。

開封、というべきなのか。ハガキサイズで、公共料金類の請求書のように剥がして読むタイプのものを、広げるのに失敗して焦った。

なんとか解読可能だった手紙は、とりとめもない近況がつづられていた。舞台のこと。仕事のこと。展覧会のこと。制作のこと。
最後に
「あいたいなあ」
といった内容で締められていた。

ともぞうは情報サービス全般が不得意で、未だに実家はダイヤルアップを使っているし、むしろインターネットを使うのが一年に一度な勢いだった。カメラはフィルム式一眼。催し物の案内はメールではなくファクシミリ。メールだけは、年頃並にしっかりデコって送ってくるのが面白い。

そのスピードが介在しないリズムに、結構ほっとする。手紙をもらっても、書いても、ワクワクする。どの便箋使おうとか、もっとポップな切手探しておくんだったとか、そういった事を思い出させてくれる。ありがたい友人だと思う。

来月会おうか、なんてことを織り交ぜた手紙は、用意した便箋三枚をあっという間に埋めてしまった。

2012年2月26日日曜日

相模湾ぶらり歩き

三度目の鎌倉を目論んでいた。過去の二度はいずれも一人旅だったので、そろそろ誰か誘ってみるか、と、会社の同僚に提案したところ、
「じゃあ相模湾ウォーク」
と逆提案された。江ノ島から134沿いに鎌倉まで歩いてみようというのだ。なかなか面白そうなので、乗ってみることにした。

Googleマップの経路検索では一時間ぐらいで着くと出たのだが、2時間たってもまだ長谷であった。それぞれカメラやら何やら持っていたので、そこでギブアップ。歩くコースとして、江ノ電というエスケープルートが適宜あるのは大きな魅力だった。惜しむらくは、歩道の狭さか。

江ノ電や相模湾を写真に収めつつ、134の渋滞にはまった珍しい車種やサーファー仕様の自転車などを眺めながらぽてぽて歩くのはかなり楽しかった。

またもう少し暖かくなったら、再訪したい。

2012年2月25日土曜日

胸をはって、堂々と。

「ハナコ、座って!」
また席を離れてしまったハナコちゃんは、お父さんに高いきいいいいとした声の叫びで返した。

お昼を食べに大戸屋でであった、40代手前のお父さんと小学校にはいる前ぐらいと思わしきハナコちゃん。ハナコちゃんは落ち着いて座っていられないし、すぐにきいいいい、と叫び出す。ちゃんと言葉は理解できるし、お父さんとの会話は成り立っているようだった。

よく落ち着かない子供の親御さんで、慌てて叱ったり猫なで声でものを与えたり、縮こまってしまう人がいる。いつも、何だか見ていられなかった。とくに周りに恐縮し切ってしまう人がかわいそうでならなかった。しつけの問題だけじゃない、仕方がないことなのかもしれないのに、それが理解されないのはとても不幸なことだと思っていた。

このお父さんは違った。ただ、ハナコちゃんが座っていられなければ座るよう叱り、いただきますとごちそうさまが言えた時には褒めていた。誰にも申し訳なさそうな顔をせず、どっしりと、ただハナコちゃんに向き合っていた。

ふたりでひとつのお子様ランチを食べて店を出ていく背中を不思議な清々しさで見送りながら、私は鯖の炭火焼定食に箸をつけた。

2012年2月24日金曜日

我輩は鍋である

衝撃の事実が発覚してしまった。

胸が痩せたとは思っていたのだ。恋人にもぼやいたところ、
「…もうちょっとついてもいいねえ」
なんてかわされもしていた。しかしいつものことだと思っていた。

Android携帯にしたので、ほんの気まぐれでボディライン管理のアプリをいれてみた。トップ、アンダー、ウエスト…とにかく測れという。

手芸用品メーカー製のビニール素材のメジャーがどこかにあったはず、と思って探したけれど出てこなかったので、仕方なくビニール紐と家具などを測る金属製のリールメジャーを駆使して測定した。

はたして、トップ•アンダー•ウエストが4cm以内の差に収まっていて一番出ているのはウエストだということが判明した。しかもいずれも測定は胸囲胴囲であるわけで、その値で最大3cmである。高低差は推して知るべし、である。

壮年男性たちが私に対し肥えろ肥えろと言っている意味をよく理解した。彼らの目は大変正しかった。

脱寸胴鍋に向けて、とりあえず明日はソフトメジャーを買いにいくところから始めたいと思う。

2012年2月23日木曜日

君の選択に同情などしない

ハート形のチョコを、男の人からもらった。ちいさな袋のパッケージ。

「ちょっと時間潰すときに入ったときに限って出るんだよねえ、丸一日やっててもでない時は出ないのに」
なんて笑っていた。

HAVE A HEARTーー同情してよ!って?

相手ルールの博打を好きで打ちに行ってんだから同情なんてこれっぽっちもできないなー、と思いながら、丸ごと口に投げ込んでばりんと噛み砕いてやった。

アーモンドじゃなくてピーナツが入っていたところが、何となく似つかわしくて面白かった。

2012年2月22日水曜日

なんどでも、くりかえして、ちがうひとと

「ググレカス、とかいうけどさー、知ってんなら教えてやれよー、と俺思うんだよねー」
肉を焼いて食うのに飽き、ついでに酒の勢いもあるのか彼はそういった。

それを知らせるためのハードや通信のコストを指摘したけれど、彼はもういちど、知ってんだったら教えてやった方が早いじゃん、と繰り返した。

単に自分が知りたいことに出会えなかったときにそういう対応をされると困る、という話だったのだろう。けれども、個人的には質問者が答えを知ったあとの伸びしろにかける姿勢ような気がして、ちょっとそんな世界もいいかなーと思った。

人がとあることをはじめて知った、その先に起こることを100%当てることなど誰もできない。まあ99%普通の発想になるのだろうけれど。だけれど、残り1%で発展があるかもしれないのなら、それにかける方が面白いように思う。

何かを知らない誰かのために、なんどでもくりかえして、呟いたり書いたり叫んだりで世の中埋め尽くされてしまえばいい、と、ニンニクに火が通るのを待ちながらぼんやり考えた。

2012年2月21日火曜日

りんご煮

名古屋の祖母がくれた。りんごをことことと煮て、梔子の実で色を、蜂蜜で少し甘みを足してある。
毎朝一つずつ、食べる。

食べるたびに
「あと何回こうやってごはんを一緒に食べられるかねえ」
とぼやいていた祖母が思い出されて、マスカラが目にしみる、最近の朝。





2012年2月20日月曜日

シーズンイン

金曜日からです。
鼻がむずむずする!
のどがかゆい!
目がうるうる!

…花粉ですね(・∀・)!

去年ひどくてアレルギー科にかかったのをすっかり忘れていました。いや忘れてなかったけど…松葉とれてウハウハしすぎてたっていうか…。

分かっていたのにやらなかった報いでしょうか。こんなに早いシーズンインは初めてです。

とりあえず去年の薬の残りとマスクでしのいでいますが、お薬はもう尽きそうなので明日頑張って通院しなければ…。

マスクも尽きたので、新製品を買ってみました。メガネ曇らんってほんまか?明日が楽しみです。

花粉症のみなさま、今年も生き延びましょうねー(>_<)


2012年2月19日日曜日

Android携帯に変えてみた

MEDIAS LTEに変えてみましたが…うーん。使えば使うほどiPhoneはつくづくえらいと思う…。

思ったようにタップ・スワイプできないことが結構多いのがストレスです。変換はATOKさんだというので多分ましなのかもしれませんが、カット&ペーストが異常にやりにくくて涙目。

また、AndroidOS自体の仕様だと思うのですが、 iOSほどスワイプなどの操作に対して割り当てられる機能の自由度が低いのかやたらボタンを探して押さねばなりません。慣れないとちょっとあらららら?という感じてす。OSのバージョン上がったら改善されとるんやろか…。

散々disってしまいましたが、カメラは綺麗に撮れてありがたいです。さすぎ8.1M
pix。あとボディーのカラーリングも黒ボディーに側面だけ赤のぱきっとした感じは結構好きかも。今後の期待としては防水とワンセグですねー。あとXi。

まあそんなんなので、極力文字入力作業はあいぽっちで、写真の加工とかはMEDIASで、という感じで使い分けようかと思っています。多分タップ位置もなれれば大丈夫なはず。

でも、docomoからiPhoneが出るようなことがあれば、多分速攻で機種変っす…。頑張れ国産メーカーズ。不要なプリインストールアプリを作ってお茶を濁すんじゃなくて、タップ位置をユーザーが初期化できるような機能を付けてくれるだけで大分使用感は改善するはず。NECカシオはPDAのカシオペアシリーズでもうそのノウハウは持ってるのだから有効活用すればいいのに、と若干臍をかむ思いで誤入力を粛々と直すのでした。

2012年2月14日火曜日

4:おにぎり大好き!

昨日から明日まで、珍しくメインで担当しているシステムとは異なるシステムの稼働立会に行っています。その現場の近所にあるおにぎり屋さんがとてもいい!

何がいいかって
•おにぎりの具が常時15種類はあって豊富
•持ち帰りのお惣菜も10種類ぐらい、しかも揚げ物、煮物、サラダと結構偏らず充実
•お昼時からイートインで定番と日替わりの二種の定食を提供
•スタッフのお姉さんたちがみんなテキパキ元気で気持ちいい
•何よりホカホカごはんを注文してから握ってくれる!
というあたりでしょうか。

昨日今日とお昼はそこで定番のおにぎり定食(おにぎり二つと日替わりのお惣菜一品とお味噌汁で550円)でした。
あったかごはんにパーフェクトな塩加減のおにぎり、具のお豆腐がフリーズドライじゃないお味噌汁、野菜や海藻がしっかり取れる鉢物。もう…アタイここに住みたい…!

ちょっとぐらい外勤が辛くてもごはんさえよければ割と耐えられるのは私だけでしょうか。食い意地張りすぎ?

* * *

地味に朝はモス、晩はバーガーキングとファーストフードづいてました。帰りはお家カレーがあったのですが、遅くなったのともう脳みそフリーズしかけててちょっと耐えられなかった…。
もう一日ゆるっと行くぜー。

2012年2月13日月曜日

3:今年のチョコレート

外勤だったのでついでに調達してきました。



これは自分用。へへ。
100%ChocolateCafeは個包装かつサイズが義理すぎないのがいいですね。高いチョコ1人1粒とかよりはコストパフォーマンスもいい気がする(大体一箱200円。ふつうのチョコのより高いけど、一粒200円よりは…)。味がいろいろあって、しかも箱にちゃんと書いてあるから選んでもらうのも楽。

* * *

今日は集合時間に合わせていくと都心ラッシュで涙目になりそうだったので早めに出ましたが、朝ごはんをしっかり食べられるほどのリードは確保できませんでした。無念。
現場で検収だったのでPCを置いて行ったら予想外に問い合わせが来ず雑用を頼まれた際に大変気まずい思いをしました…。まあ、目眩もなく、ゆっくりできたので体調的にはありがたかったという事にしておきます。
小田急でチョコゲットして昨日作っておいたカレーmogmog。コクが足りないのでなんとかしたいところ。
明日は6時半の電車に乗ってげんちごはんするぞー。というわけで今日はこれにて。

2012年2月12日日曜日

2:動画探訪~フィギュアスケートからボカロに行き着いたよ編~

フィギュアスケートのシーズンですね。四大陸選手権の話題がちらほら見受けられますが、テレビもワンセグもないタニモト宅では観戦できません。毎年このシーズンだけ、ちょっとテレビが欲しくなる…。

無いものは仕方が無いので、過去の名演をネット上でうろうろと見ていたのですが、今日はそこから辿っていったところ素敵ボーカロイド楽曲に行き着きましたよ、というお話です。

2012年2月11日土曜日

1:ゆるっと再開、近況ついでに健康とか働くこととか。

前の投稿が1/19なので1ヶ月ぐらい開いてしまいました。更新途切れの原因は飲み会でオールに拉致られたことです。もともとそんなに体力がないので、やらかした感満載の冬の朝を迎えたのが既に懐かしい。
しかし更新が苦しかったのもまた事実です。けっこう無理やり記事にしなければー、と思っていました。その教訓も踏まえ、今度はもう少しゆるっと続けてみようと思います。

途切れたので、またナンバリングは1からスタート。どうぞよろしくお願いいたします。

2012年1月19日木曜日

19:睡眠不足で眠いより集中力がないのが堪えた話

精神衛生上の諸般の理由により、昨夜はちょっと夜更かししてひとつ用件をやっつけてしまうことにしました。休んだのが深夜2時過ぎ。この遅さは久々です。

そんなわけで、今朝は6時に目覚ましが鳴ってから1時間弱二度寝してしまいました。まあこれは仕方がない。諦めて最低限食事と身支度を整え、無事遅刻することなく出社できました。しかしヤマはここではなかった。

絶対眠くなると思って、朝からがっつりカフェオレを飲んで行きました。そのおかげかあくびは出ることがなかったのですが、全然集中できない。コンスタントに12時前に休んでいた昨日までとは、もう全然仕事への身の入り方が違う。ぼんやりするつもりはないのに、いま何をやろうとしていたか/次何をやらねばならないのか一瞬忘れてしまうのです。これには参りました。

朝・晩と、割とタスクと大体の時間を意識することで「いつの間にか夜更かし」を防いでいましたが、その効果を改めて思い知りました。コンスタントに、上機嫌で仕事が出来るコンディションのためにはまずは睡眠時間の確保から!というのが個人的な意見です。

▼今日の写真:monotron研究中
お年玉プレゼントに頂いたmonotorn、隙を見ては触っています。全然つまみの意味とか分かっていないのですが、なんとなく音が出ると楽しいという本能的な何かに従いながらついつい遊んでしまう。それがまず第一のよさなのかもしれませんね。

遊びっぷりが将棋と半々ぐらいになってきているので、けっこうはまっていると言えそう。まだどこを触るとどうなるという整理ができないままプラグケーブルまで買ってしまいました。iPodから流れる音楽を加工できるのがまた面白いし、しばらくぎゅいぎゅい言わせていそうです。

リボン鍵盤だから鍵盤上に指を滑らせるだけでかなり遊べることについさっきまで気がついていなかったのは内緒な!

▼あとがき
他フロアの部署に異動になってから久々に見た!という人がいたので、思い切って用もないのに話しかけてみました。向こうもちょっと喜んでくれたみたいで、ほっこり。嬉しい。

2012年1月18日水曜日

18:興味の先制パンチ!

入院中から行こう行こうと言っていた焼肉会を実行するか、と、昼休み段取りを立てて何人かに声をかけていると「今週末、大阪に異動になったKさんが帰ってくるそうなんですが、ごはんどうですか?」とお誘い頂きました。ガッツポーズが出たタニモトです。

ごはんに限らず、興味のあることをアピールしておくに越したことはありません。理由は簡単。今回みたいに誘い返しや新たな情報がきて嬉しいというのが一点と、何かのタイミングで時間つぶしに会話をした方がよさそうな場面で相手から話を振ってもらいやすくなりやすいというのが一点です。

あんまり興味のないことにうっかり相槌を打ってしまってその後も延々食いつかれると辛いですよね。そんな事態を招く前に、先制パンチを放ってみましょう。共感か、興味か、あるいは話題の転換をされてしまうかはわかりませんが、その後に続く(興味を覚えてもらって、その後の紹介につながる)ことを信じて、まずは思い切って晒してみませんか?

▼今日の写真:今年の手帳
毎年マンスリー&ウィークリーを買っていたのですが、工程管理を手帳でしなくなったこともあり、今年は思い切って薄くて小さいものにしてみました。

DAIGOという会社のHandy pickというシリーズで、本当はリフィルとしていくつか組み合わせ・挟んで使うようなのですが、月間予定だけ有ればいいなあと思い1冊だけ購入。日付は自分で記入、たっぷり13か月分でお値段137円。素晴らしくお手軽。

これが素晴らしかった。何が素晴らしいって、137円という手頃な値段なのに万年筆のインクが裏うつりしない!マンスリー&ウィークリーの手帳って、軽量化のためか軽い紙を使う分ガンガンに裏写りするのが悩みの種でした。マンスリー13か月分しかないから厚手の紙を使ったのか、それとも単純に紙質がいいのかはわかりませんが、これはちょっと感動でした。

早くも来年リピートする気満々です。

▼あとがき
そんなわけで週末呑みに行ってきます。超楽しみ!

2012年1月17日火曜日

17:問いを立てるのがとてもとても苦手です

昨年12月から牛歩の歩みで読んでいる『ポールスローンの思考力を鍛える30の習慣』。昨日から5章の「問う」に入ったのですが、あんまりにも身につまされるというか…例えば、

質問はとても単純で、なおかつとても効果的な学習方法だ。なんでも知っていると思っている人間は、わざわざ問うまでもないと考えて、問おうとしない。(p.38)
なぜわたしたちは問うことをやめてしまうのか? 人によってはそれは面倒だからだ。(中略)持論に固執し、思い込みを疑おうとしない。そのせいで、最後には愚かさを露呈することが多い。(p.39~p.40)
やめて、タニモトのMPはもう0よ!

昔からお話を聞くままに聞いてしまう子どもだったこともあり、元々質問するのがとても苦手です。「あー、そうなんだー!」で楽しくお話を聞いてしまいたい。そしてそのまま受け売ってしまいたい。

でもそれじゃダメなんですよねー。特に今の仕事を始めてから痛感しています。IPアドレスの256という値をFと略してあった他人のメモをそのまま伝言したら「Fって何よ?」と突っ込み返されて冷や汗かいたり、サーバのセットアップを以前一部請け負ったから今回はひとりで出来る、と思っていたらRAID構成忘れてたり…。

「これはなに?」「これでいいの?」と、もうちょっといい意味で疑い深くなろうと思います。今年は、今年こそは頑張る。

▼今日の写真:お弁当準備中
年が明けてからお弁当を持って行っています。それも、今まで夕飯の残り物使い回しは1回だけなので、自分としては結構頑張っているレベル。

昔はお弁当を一緒に作るとそれだけで夜の時間が全て潰れたこともありましたが、最近その日の夕方から次の日のお弁当までの献立を昼に考えるようになってからぱぱっと夕飯前に極力下ごしらえをしてしまえるようになりました。献立を考える時に作る段取りもしてしまえているからかも。

明日のメニューはごはんと塩鮭、しめじの醤油ソテーにきんぴらごぼう、春菊のおひたしです☆おひたしだけは明日の朝作りまーす。

▼あとがき
切った髪がブローに手がかからず感動的。寝ぐせも怖くない。

2012年1月16日月曜日

16:質問を予想するより質問される方が解決は早い

「これ、どうやろうかな?」と迷うことはよくあると思うのですが、よく言われるように「迷うよりやってしまったほうが早い」と思います。特に情報を伝える時、コミュニケーションを取る時は相手が何を聞きたがっているか考えて解答例を用意するよりも、まずは一つ投げてみてどのあたりを細かく聞いたほうがいいか伺う方が、結果的にスムーズに進むことにようやく最近気づきました。

ひとりで考えて脳内で進めていても、それは所詮ひとりの世界です。そこをベースにして戦わざるをえないこともありますが、力を借りられるものなら二人、三人、できればもっとたくさんの人の世界に広げておいたほうが、いろんな視点によって世界が補強されるのでとても楽に進められることが出来るでしょう。あるいはもう行動するだけなのに何故か迷っている状況であれば、冷静なツッコミが入るかもしれません。

「自分の仕事」と抱えすぎずに、ダメ元でちょっとまわりの人と話してみる。解決しなくても、世間話になればちょっとした気分転換にもなりますよ。

▼今日の写真:「オチビサン」展リターンズ
夏休みの終わりに私を鎌倉まで走らせた「オチビサン」展が2月に大阪、3月に東京にやってきます!帰ってきたらDMが届いていてとても嬉しくなりました。

大阪は2/13~22の間、天満橋の「ギャラリーセンティアル」にて、東京は3/20~25の間、根津の「ギャラリーTEN」にて開催とのこと。ともに入場無料です。

安野先生のキュートな画と色使いは見ていると気持ちがほかほかしてきます。お時間有る方はぜひぜひ覗いてみてくださいー。紹介されているポショワール技法、ほんとにスゴイです。

地図など、公式のお知らせは下記のページを見てみてくださいね。
「オチビサン」とまめつぶ屋 ギャラリー展示会開催のお知らせ:まめつぶ屋

▼あとがき
今週末は恵比寿で映画にするか、水戸で写真展にするか迷い中。恵比寿かなー。うーん。

2012年1月15日日曜日

15:帳簿と格闘しています

帳簿の整理が終わりません…。もっと昨年マメにやっておくべきだった!と悔やんでも後の祭り。今日ようやくあと一息という所までたどり着きましたが、なんといっても知識のない素人がやるので折に触れては調べ、繰り返しです。

とくにややこしいのが旅費精算で、全額契約金とは別途支給されます。20日請求締めの翌々月1日支払い、またカードは末日締めの翌27日引き落としなので、例えば1/22に出張に出るとカードで切った旅費は2/27に引き落とされて振込は4/1、同じ出張でも各所で現金精算したようなものは振込は3/1、更に旅費の請求が実際に行った日ベースなのに対して帳簿は取引が発生した時点でつけるので旅費精算では次月につけているものでも当月中につけたりともう発狂しそうです。折角出している請求書も検算にすら使えない…!

来週ぐらいには終わらせたいです。いい加減に。


▼今日の写真:わずかばかりの化粧品
一応年頃の女(28)なので、多少は化粧というものもいたします。が、朝からがっちりきっちりメイクというのもなんだかなあ、と思う人間かつ夜帰ってきてから落とすのに時間がかかるのは勘弁して欲しい人間なので、ごくごく簡単なメイクしかしません。

日焼け止めの上からささっとパウダーをブラシでつけ、ビューラーで睫毛を上げておいてアイライン、マスカラ。眉毛描いてグロス塗って終了。5分間コースです。裏技の一手間だとか、下地塗ってリキッド塗ってパウダーはたいて、というのは性に合わないことがわかってきたので見向きもしなくなりました。

なので化粧品もさほど持っていません。持っていない中で、とにかくよく出番があるのがこのグロス2本。唇がさがさなのが一番みっともないしめくれるのが気になるので、皮が向けてこないように保湿を心がけているのですが、この2本は多少飲み物を飲んでも落ちないのです。

色が付いている方は元気オレンジ。無色の方はバラの香り。気分で使い分ける時が、一番幸せかも。

▼あとがき
ひょっとすると今月中に富山に飛ぶことになりそうです。

2012年1月14日土曜日

14:感謝御礼!二足歩行に戻りました

今日、ついに病院に松葉杖を返却し、二足歩行に戻りました。受傷したのが昨年の10月23日だったので、3ヶ月弱、寝たきり(2w)→四輪(1w)→二杖一足(5w)→一杖二足(3w)の変遷を経てようやく、と言った感じです。まだ若かったからよかったものの、年をとっているともう少し治りが遅くなるとか。

半日ほど杖なしの生活をしていますが、まだ立つ時に杖を探してしまいますし、歩き方も受傷前と全く一緒というわけにはいきません。筋力や柔軟性が大分落ちているようで、駅から10分程度の家路を歩くだけでも、股関節周りが疲れてきました。疲れた時用および外出時のコンディション万全じゃないよアピール用にしばらく登山用のストックを持ち歩いておこうと思っています。

とりあえず骨は癒合しているようですが、杖がある時点でも移動が多かったな、という日は痛みが出ていたのでちょっと様子見になりました。耐えられないほどじゃないのですが、薄くじくじくとした感じが残っています。単に筋を使っていないからというだけなのか、それとも何か後遺症なのかというのをこれから判断していこう、といったところです。

受傷時から色々心配してくださったりお声がけくださった皆さんのおかげで、ほとんど気が滅入ることもなくぽわーんと気楽に生活することができました。本当にありがとうございました!

▼今日の写真:さらばコルセット
入院して1週ぐらいで作ったコルセットとも今日でお別れです。腰が辛くなったらまたつけるかもしれませんが、一区切り、ということで記念写真(?)。

骨盤という位置にあるばかりに寝ている間にいつの間にかずれ上がってしまっていたこと、離床可能になってからは毎度毎度あまりに適当に巻きすぎて「タニモトさん、全然位置があってないよー」とリハビリ担当のMさんに突っ込まれ続けたこと、お見舞いに来てくれる人たちには「それやってて楽?」と存在価値を突っ込まれ続けたこと、実家に帰省した際に脱衣所に置いてあった切り花の入ったバケツにダイブさせてしまったことなど、なんというかちょっと「可哀想な子」ポジションである思い出ばかりが浮かんできます…。

いやでもきっとコルセットがあったからずれもなく、大きな痛みもなく過ごせたのだと信じている!

▼あとがき
明日、早速髪切りに行ってきます…本当は事故った次の週に行く予定だったもので。伸びまくりました。

2012年1月13日金曜日

13:人体と工業品を一緒に考えていませんか

もう1年近く、諸般の症状によりに病院にかかっています。月に一度検査と診察があるのですが、誰かしら職場の人から「治りそうなの?」と尋ねられ、わからないと答えると「なんでわからないの?」と呆れられる、そのたびにちょっと苦い気持ちになります。

我々技術職は、誰か人間が設計したものに対して対応する以上、トラブルに対してはつい「必ず原因があって解決できる」と思ってしまいがちですし、実際そうするのが仕事でもあります。しかし人体はそうはいきません。未だ科学の力をもってしても分からないことはたくさんあります。

医者が何もかも治せるし知っていると思うのは大きな間違いです。何もかも知っていればみんな新薬に躍起になりませんし、医療の進歩なんて必要ないわけです。
そして、知っていてもうまくできないことがあるということをよく理解しておくべきです。投薬ミスや処置の間違いなど、身体的に大きな影響のある明らかな医療過誤については一般的な仕事と同様に損害賠償を請求すべきだとは思いますが、根拠のある判断の元行った治療が結果的に効を奏しなかった、あるいは不幸な結果を招いたからといって起訴するのは大きな間違いでしょう。

そこまで「人間の体の仕組みが分からない」ということに対して否定的である風潮があるにも関わらず、本能的にとはいえ子どもをつくることができる。わからないものを作って増やしているのは自分たち自身であることに気づいていない人間って、やっぱりよくわからないし面白いなあ、とふと思った通院の帰り道、そしてあるいは、それに気づいているけど工業品のように扱っているんじゃないかと思って薄ら寒くなった午後11時過ぎでした。

▼今日の写真:館シリーズ、待望の新刊
ふと気がつくと綾辻先生の館シリーズ待望の新刊である『奇面館の殺人』が発売日を過ぎていたので通院はしごの途中で調達しました。インフルエンザ予防接種で2時間半も待たされている間にぐいぐい読了。暗黒館、びっくり館と幻想方向に強く振れていたシリーズですが、久々の本格卍固めとも言うべきロジック具合にしっかり騙され、感服。

通称で呼び合うといえば十角館を、マスクというと水車館を思い出し、迷路館で披露・時計館で更にブラッシュアップされた折り紙が意外な所で役に立ち、と、これまでのシリーズを思い出させるモチーフが随所に散りばめられているのもファンとしては悶えました。

その月に出た本を買うなんて久しぶりかも。ものすごーーーく面白かった!

▼あとがき
ちょっと読書ブーム来てるなあ…色々やらないといけないことはあるけれど、折角ある本達をたくさん読みたい…うーん。

2012年1月12日木曜日

12:食べたいものを作って食べよう

早く帰らせてもらえていることもあり、最近しっかり自炊しています。お昼も仕出しのお弁当を持って移動するのが厳しい(届くのがひとつ下のフロアなのです)ので自分で作って持っていくという、3食しっかりコースであります。

ある日のお昼休み、微妙に時間が余ったのでその日の夕方から明日の昼のお弁当まで、何を食べたいか考えてみることに。ぼんやりメモしたその内容から足りない食材を帰りに買って帰り、家に帰って作ってみると、なんだかするすると、不気味なぐらい早く支度が済んでびっくりしました。
昼の時点でイメージして、買物の時点でまたイメージして、と、何を作るかのイメージがしっかりしたからかなあ、となんとなく納得したような不思議なような心持ちでごはんを食べたことを覚えています。

以来、極力昼休みに献立を作って、帰り道スーパーに寄って使う食材だけ調達、というサイクルを繰り返しています。繰り返しているうちに、このやり方には他にも効能があることに気づきました。
まず、食材をダメにしてしまうことがなくなりました。献立を考える時に冷蔵庫にあるものを余裕を持って思い返すので、帰ってから「これもあったか…」と肩を落とすことがありません。
次に、栄養や味のバランスと調理のしやすさを考えて食材を買いに行くことができます。一応野菜は赤・緑・白が入るよう気を使いつつ、全部が炒め物になったり塩焼きになったりしないように考えられるので、食卓が豊かになりました。

そしてなにより、買い置きしている食材の都合でメニューを組み立てるのではなく、その日食べたいものを食べられる喜びがありました。私の場合、これがけっこうストレスだったかもしれません…。
以前はよく食材を週末に大量に買い込んで冷凍・冷蔵していました。でも週も半ばを過ぎてくると、食材の処理のために作らざるを得ないとか、食べざるを得ないとかというメニューが増えてきてしまい、なんだか楽しくなかったのです。

節約しないといけないけれどなんだか自炊に身が入らない、という人は、是非毎日自分の食べたいものを想像して必要なものだけ買ってくる方式にしてみてください。冷蔵庫の中身でメニューを決めるのではなく、自分が食べたいと思うものでメニューを決めましょう。

▼今日の写真:Daily Routineが好きすぎる
Daily Routineは、私の愛しいあいぽっち(もうOSアップデートしなくなって久しい)でも動いてくれる、でもカラーリングとうねうね感が美しい時間管理アプリです。

一日の予定をざっくりジャンル分けして登録しておくと、開けた時に
・今なんの時間か
・何分過ぎてあと何分残っているか
が分かります。バーも出るので、詳細な時間でなくともざっくり半分ぐらい、とかチラっとみてわかるのも素敵。

これを使い始めてから、明日も仕事があるのについつい気合入れて料理しすぎた、遊びすぎたということがめっきりなくなりました。お休みの日は好きに使うにしても、平日は夜更かしするとしんどいですからね。

色味とか操作感もかなり好みで、もうホーム画面をこれにしたい勢いです(笑)。

▼あとがき
食べることは生きること、という言葉を思い出しながら書きました。許される限り楽しんで生きたい!

2012年1月11日水曜日

11:リセットして考えるということ

一昨日から調査していたものの再現させられなかった障害の原因をようやく推測できて、データ採取を依頼しました。そのデータで裏が取れれば改修に入ることができます。正直、今朝10時ぐらいまでは「これは手強いぞ…」と思っていたのですが、ひらめいてみればなんてことはない理由でした。

仕事が行き詰ってきた時にはいくつかやり方があると思うのですが、実は最近まで「とりあえず思いついた順に作業する」という、なんとも効率の悪いやり方をしていました。今年はこれを反省して「思いついたものを書きだしてどの順でやるか吟味する」ようにしていて少しうまくいっていたのですが、順番にやってもうまくいかないことがあります。
今回がこのパターンで、思いついた順に障害を再現させる方法を試してみたのですが、どれも「当たり」の匂いがしてきませんでした。

まずいな、と思っているところにちょうど同僚が来たので、お願いして何かヒントを出してもらえないか話を聞いてもらうことにしました。が、「これやってみた?」と指摘された内容はいずれも障害には至れないことがプログラムの作りから既にわかっている内容。
がっかりした私に同僚が一言、
「それ、ほんとにやってみた?」

あ、これ、前も聞いた。しかもこの子から聞いた。

ここでちょっと視野が狭くなっている自分に気づきました。
「○○だからありえない」と考えていること自体には根拠はあるのですが、この「ありえない」がたまに「ありえる」からこそ障害というものが発生するわけです。
同僚が指摘してくれた事自体は実際絶対にありえなかったのですが、そこでもう一度イチから疑ってみる、些細な関連でも見落とさないようにしよう、と気合が入ったで、「これだ…!」という推測に至ることが出来ました。

時々「一から考えなおす」「頭をリセットする」と言いますが、こういうことかー、とひどく納得したのでした。行き詰まった時は「絶対○○」とか「☓☓はありえない」を一回忘れ去ってみるということなのね。勉強になりました。そして嫌な顔ひとつせず二度も同じ警告を出してくれた同僚に深く感謝。

▼今日の写真:DIYで栞にしてみた
といっても、箱をはさみで切っただけですが。

元々はCLIPPERという紅茶ティーバッグの箱の側面でした。あんまり色とデザインが乙女らしくて素敵だったので、ちょきちょき切りまして完成。このサイズ、切ってみてから気がついたのですが、A6や四六版と呼ばれるサイズの本にはさむのにちょうどいいです。

なにぶん切っただけなので裏側はちょっと接着の残りがあったりと見苦しいですが、そのうちなんとかしようと思っています。ピンクと紫でマーブル模様とか描いてもいいなあ…本に色うつりしないかが心配ですが、やってみたい。

何かいい画材等、ご存知のかたいらっしゃいましたら情報提供頂けると喜びます。

▼あとがき
書き方を色々試行錯誤中です。文章書く分にはこのほうが落ち着くけど、写真が座り悪いなあ…。悩ましい。