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2012年6月28日木曜日

夏草、夕立、土の匂い

引っ越してからは多摩川を歩いて渡ることはなくなったのが、今日は駅前の銀行に用事があってぶらりと橋を渡ることになった。夕暮れ時だが、あいにく重い雲がかかっていて夕焼けは望めそうにない。そういえば天気予報でも雨が降るかもしれないというようなことが書かれていた。

しかし、雨の匂いはしない。草と、土の力強い夏の匂いばかりが風に乗って渡ってくる。

夏は照り返しがひどく汗まみれになり、冬は路面が凍りとなかなか気候に対しては厳しい環境をつくりだしてくれる橋だったが、過ぎ去ってみると折々に川辺の景色を楽しませてくれていたことに気づく。今は、森や近隣の民家の花で季節を知る。どちらかに甲乙つけるような話ではないのだが、なんとなく感傷的になる。

銀行に行った後は電車を乗り継いで帰るつもりが、そんなことに思いを馳せている途中で傘を会社に忘れたことに気がついたものだから仕方なく来た道を引き返した。雨の匂いはせず、結局、雨は降らなかった。


2012年6月26日火曜日

最期まで美しく、簡素に

事故証明を取りに行った帰り、多磨霊園をぶらりと散歩した。今日は晴れて日差しは強いが、木陰に入るといい風が吹いており大変気持ちがいい。
初めて訪れたのだが、その名前を耳に挟む程度には大きな霊園である。縦に突っ切っても1km以上あるところに、少し遠回りをしてしまったのでおそらく駅まで都合3kmぐらいは歩いたはずだ。

あまり中に入り込んで眠る人々の邪魔をする趣味はないので、大きくブロック分けしている主要な通り沿いを歩く。そういった通り沿いの区画はいい区画なのか、敷地も縦5m横3mぐらいと大きめで、立派な墓石が建っていることが多かった。大学病院の慰霊碑等も見受けられ、時折頭を下げつつも、ちょっとした「お宅探訪」気分で軒先というか、墓前を失礼する。

見上げるような大きい碑あり、閉ざされた門扉あり、敷地の中に茂る木々ありと個性あふれる墓の中で、ひときわ心惹かれたのが広い敷地の中にただ何かしら言葉が墨書きされた、角材サイズの四角柱のみぽつりと立っている墓所であった。他には何もない。放置されているのか、少し草が生えていた。

いつ死ぬかはわからないけれど、延々病と付き合って死ぬよりもあっさり死んだほうが幸せだと思うし、そういったさっぱりとした終わり方をするのであればその後のことも簡素にしてほしい。漠然と、そんな風に思っている私は、墓所をこういう形式にしようと決めた人の趣味を讃えたいと思った。石も土地も無限ではないのだし、こういうのもありなんじゃないだろうか。


でもまあ、先にあれだ。簡素に、美に至るまでに、懸命に生きなければなるまい。そう思いながら、多磨霊園を後にした。


2012年3月4日日曜日

ケーキの展示に出会った

今日はえこさん こと マツナガエイコさんと西国分寺から国立ぶらり散歩の日。念願のはこ庭さんに連れて行ってもらった後(ガトーショコラを食べに再訪せねば…)、国立まで徒歩で移動。そうしてたまたま立ち寄った器屋さんの上で、ケーキ展が行われていた。

くろねこ軒さんという、常設の店舗を持たない、シフォンケーキなどの焼き菓子を作るお店。黄色い鳥器店さんの店舗裏から続く階段を上がると、
「なんだかいい匂いがするよ…!」
とえこさん。確かに、生地の焼けるいい匂いがふんわり。

中に入ると綺麗に、でも華美すぎず並べられたシフォンケーキが待っていた。それぞれ風味や作り方が違って、解説がついている。食べ物の展示は、これがはじめて。えこさんも、はじめてだと言っていた。ケーキ自体も、解説も、また食卓への並べ方も丁寧で、嬉しくなってしまった。

やっぱり、食べるものも盛り付けるものも、食べる時の環境もみんな大事だ。

イートインもできるようだったけれど、もう15時も回っていてほぼ売り切れていたようだった。フルーツ入りのもののカットがわずかに残っていたから、すかさずお買い上げ。

今までのお菓子を撮ったアルバムがあったので、えこさんとわほわほ言いながらみていたら
「お茶をのめとは言わないからどうぞ座って」
とお店の方に勧められた。声の芯のくっきりした、綺麗な人だった。なんだか納得。

一番食べたかったのは、このちょっと大人なオレンジのケーキだったのだけれど…webショップを注視することにしよう。

2012年3月2日金曜日

お散歩の準備

今週はニュース•トラブルに見舞われながらも、個人的には割とゆるりと週末までたどり着くことができた。鎌倉リフレッシュが効いたのかもしれない。

明日は入院時にお見舞いにきてもらってからご無沙汰していたお友達と国分寺ぶらり散歩に出かける。歩けるようになったらおいしいものを…!と入院中さんざん呟いていたくせに、自分から誘わず誘ってもらってしまったのが大変恥ずかしかった。えこさんすみません。

気がつくとぶくぶく荷物が膨れ上がってしまったので、エイヤッと最低限のものだけにしてみた。水筒、おうちの鍵、お財布に手袋。あとは携帯と、カメラをどうするか…。

一気に削りすぎて不安になっている。でも眉ペンとか、持ってても直さないからなー。一晩この装備で寝かせてみる。

2012年2月26日日曜日

相模湾ぶらり歩き

三度目の鎌倉を目論んでいた。過去の二度はいずれも一人旅だったので、そろそろ誰か誘ってみるか、と、会社の同僚に提案したところ、
「じゃあ相模湾ウォーク」
と逆提案された。江ノ島から134沿いに鎌倉まで歩いてみようというのだ。なかなか面白そうなので、乗ってみることにした。

Googleマップの経路検索では一時間ぐらいで着くと出たのだが、2時間たってもまだ長谷であった。それぞれカメラやら何やら持っていたので、そこでギブアップ。歩くコースとして、江ノ電というエスケープルートが適宜あるのは大きな魅力だった。惜しむらくは、歩道の狭さか。

江ノ電や相模湾を写真に収めつつ、134の渋滞にはまった珍しい車種やサーファー仕様の自転車などを眺めながらぽてぽて歩くのはかなり楽しかった。

またもう少し暖かくなったら、再訪したい。